般若菩薩の種子字「jn~a:/ギャー」です。又、「jn~a/ギャ」と書く説も有ります。共に「知」を意味し、仏名の文法的には「jn~a/ギャ」が有力ですが、ルート(語根)を辿ると「jn~a:」になりますので、当ブログでは上の形を書きます。又、読み方が特殊で伝承では「ジュニャー」とされていますが、実際の発音は「ギャー」です。jとn~aの切継字(リガチャー)は、サンスクリットには稀な例外的な発音です。
具名の「般若波羅密多菩薩/はんにゃはらみた」は上のサンスクリット「prajn~a:pa:ramita:/プラッギャーパーラミター」の音訳です。「彼岸へ渡るための智慧」と解釈されます。
般若菩薩の種子字は他にも有ります。pra/dhi/dhi:/dhih,/dhi:h,など...
特に「般若心経」を示す梵字。上のdhih,+mmaで「ヂクマン」と呼ばれる、日本製の仏教独特の書道化された梵字、「合字」なども有ります。